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わたしと友人は小学校からの幼馴染だ。
いまさらだけど、友人の名はきよらという。
きょう、ひさしぶりに長電話して、小学校のころの思い出にひたった。
ふたりとも上京してるけど、あたしたちの母校は青森にある。
いまでも思うのが、いやいまでこそ思うのは、ちょっと特殊な学校だったなということだ。
転勤族がおおくて人のいれかわりがはげしく、常にいろんなイベントがあって、飽きるとかいうことがなかった。頼まれてもないのに。
3年4年のときの担任だった斎藤先生という女の先生は、記憶のなかでは特に熱心で、宿題をがんばったらごほうびをくれたり、結社を組んだりいろいろした。
なんとなく、ほんとなんとなくだけど、あたしたちはそこを卒業したあとばらばらに転勤して、あたしは福岡へいくことになったのだが(福岡の福岡市。青森からしたら大都会。)ちょっと人の質とか、考え方とかに失望した。
ぜんぜんいいとこなんだけど、便利だし、電車もバスもびゅんびゅんあるし、店もいっぱいあるけど、なんかいままでとはちがうなーというのをひしひしと感じた。脳というか、肌で感じるみたいな。それはきよらもいっしょっぽかった。
こっちにきて新発見したのは、生のゴキと人のごたごた。
ちょっとぽえみーになるけど、小学校のころの、特に2,3年の頃は特別な思いでで、もし一回だけ人生のどこかにかえれる券がもらえるなら、まよわずそのころに行きたいくらい。
きよらの性癖?笑がこじれたのも、そのころだったかもしれない。
なんか目立ちたがりのかわった女子がいて、結局大問題になったのだが、その子が秘密裏になんと女子たちを体育館の裏?ではないけど物陰によんで、下半身をぬがせるという今考えたらとんでもない事件があった。
なんでそんなことをしたのか謎だ。わたし(たち)の妄想ではその子の父親がやべーやつで、その子も精神を病むというか、まちがった倫理観をもってしまって、女の性器に興味が出たんじゃないかとかいってるけど。
わたしはもういっこのクラスだったが、きよらはなんとその事件の当事者で、というかそのこと仲が良かったらしい。
きよらはちっちゃいころ特にかわいーというか、背もちっちゃいし、肌しろいし、顔もなんかハーフタレぽくて、言い方はわるいけど女の子を常にとっかえひっかえしてるイメージ。(ただし男にはモテず)ママさんもおしゃれで、いっつも田舎らしからぬ服をきてたし。
ただ、そのときはさすがにドンびいたというか、自分はペットだからしなくていい?ぺとになるからといって切り抜けたというのが逸話だ。
なんだ?!て感じだけど、常識を持ち合わせる前のこどもの考えることって、純粋だけど人間の欲望がむきだしだなーと感じる。
ペットて・・・
やべー女はほかにもけっこういて、駄菓子をばらまいて友だちをいいなりにさせる近所のこどもとか。女のこはけっこうぶっとんでた。できよらはその子らにふらふら引き寄せられる蛾みたいになって。まーどっちがそうかはわからないけど。
あの強烈な体験をすれば、それはふつうの恋愛では満たされないのが普通といったかんじだ。